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連続ブログ小説『橙のミルクティー』第4話
20060721_64866.JPG

“お兄ちゃん”が示す世界が僕の世界。

“お兄ちゃん”がいればもう迷わない。

このどうしようもない腐敗した現実に希望をもたらしてくれるんだ。

その日は夕飯を食べずにそのまま眠りについた。

深く深く、

現実が追ってこないように。

……………


まぶた越しに赤い光が漏れてくる。昨日みた夢が思いだせない。というより昨日は夢などみていない。それほど熟睡していたのだろう。脳はスッキリしており、久々に目覚めのよい朝だ。ゆっくりと起き上がり軽い空腹を解消するべく食卓へ向かう。

妹は部活の朝練ですでに家をでているようだ。父も仕事が朝早く、今頃は電車に揺られているはずだ。
母と自分の二人だがこれといって会話は無く、15分後には靴を履いて玄関を通り抜けていた。


高校は電車で3駅、通学時間は15分程度。無表情で会社に向かう男達の通勤ラッシュに揉まれながら、学校まで徒歩5分の駅に辿り着いた。


ふと、家の玄関からここまでの間、自分が無意識で歩いて無意識で電車に乗っていたことに気付いた。
“慣れ”なのか、世間に対しての“無関心”なのか。
…まあ、両方だろう。それに、この問いに対して答えを出したところで、どうということはない。



だが、たった今、目の前に現れた現実に否応なしに意識が切り替わる。


つづく


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