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連続ブログ小説『橙のミルクティー』第3話
20060703_49825.JPG

いつから妹との希薄な関係は始まったのだろうか。昔はどこへ行くにも二歩後ろをトボトボついてきて、「邪魔だ」と突き放すと、ベソかきながらしがみついてきたのに。

「おにいちゃん、おにいちゃん。」

そう呼ぶ妹の幼く、か細い声も、セピア色の景色と共に思い出せなくなっていった。

時の流れとはそういうものなのだろう。

思い出す必要もない。
思い出は人を甘やかす。時が経つにつれ美化される甘い思い出は人を弱くする。


僕は過去に逃げない。

振り返らず現実(いま)を受けとめていく。
自分が強くあるために。
それに、

僕には心強い味方がいる。


「“お兄ちゃん”。」

気付くと彼はそこにいる。僕の味方。僕の理想。

「妹なんていらない。“お兄ちゃん”がいれば何もいらない。だって“お兄ちゃん”はかっこいいし、頭もいいし、スポーツ万能で何でもできる。いつだって僕の味方だよね、“お兄ちゃん”。」

そう言うと“お兄ちゃん”は優しく僕の肩に手を乗せ、微笑んだ。

僕は間違ってない。

だって今此処にいる“お兄ちゃん”が微笑っている。
それが何よりの証拠なんだ。


つづく


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