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連続ブログ小説『橙のミルクティー』第6話
20061104_144565.JPG
こんな醜い器など捨て去り、太陽の光も届かない星になりたい。

こんな汚らわしい魂など消滅してしまえばいい。

魂のない器などタダの肉の塊。

器のない魂など意味を持たないタダの邪魔な…、

魂ってなんだ?

僕を動かしているこの思念のことか?

ならこの"恋心"とかいうふざけた思念も魂か?


………。


…なぜ僕はこんなにも自分を偽りたがるのだろう。

人としてそう思うことは当然だということはわかっている。恋心だとか愛情だとか…なんにもおかしくなんかない、くだらなくなんてない…ないんだ。

でも…、


“お兄ちゃん”はどう思うだろうか…

「ねぇ…。」

誰にも聞こえない声で呼びかけてみたが、そこに“お兄ちゃん”がいるわけないと、軽く自らを笑い、現実の視界へと思考を移行させる。

気付くとOさんの5メートル後ろをキープしつつ、いつの間にか教室の前まで来ていた。

Oさんは左から2番目最前列の席に着き、僕はその隣りの列…一番窓側後方の自分の席に着く。

ここでの僕たちの距離も5メートルだった。


窓からそそぐ空の青と陽の光がOさんの髪に艶を生み、そよぐ風がそれをサラサラと揺らす。

5メートル先に揺れるオーロラをいつまでも見ていたい…素直にそう思ってしまった。


重症だ。


普通、人はこんな気持ちに陥った時どういったアクションを起こすものなのだろうか。

告白とかいうものをするのか?

僕が?

自分が彼女の前でドギマギしている姿を想像したら、あまりに滑稽なヴィジョンが写し出されたので思わず鼻から声がでてしまった。

普通ってなんだよ…。


つづく

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